サブカル糞野郎のあの日々。「あるディレクター」
その日は、グループ展の帰り道にパブに寄った。駒大の学生さんと、当時Web屋さんだったあるディレクターの人とビールを飲みながら、貧乏話に華を咲かせていた。
痩せていて猫背、レーシック前なのでたしかメガネをしておりました。
現在、彼は年間50本撮る超多忙なディレクターだが、当時は音楽仲間のミュージックビデオを1本一万円で作っていた。
「ワシは帰って冷蔵庫を開けたらコロナがある生活レベルにはなりたいもんじゃ」と言っていた。同い年のアサヒスーパードライでもキリンビールでもなく、コロナ。カッコイイ…。
キュウソネコカミのミュージックビデオ等で知られる加藤マニさん、その人です。
しかし、その当時のマニさんは実は知る人ぞ知る映像作家というところでした。NHKのデジスタで映像が取り上げられておりましたが、あとはインディーズバンドのミュージックビデオを多く手掛けていたため、どちらかというと映像も作れる知的なバンドマンという印象。
ちなみに実際話すとボキャブラリーがほんとに凄い!買い集めた古本から得た知識や、ジャンルに囚われず様々な映像作品に精通しており、更に頭の回転も早く地頭の良さも垣間見せる。そんなわけですが、非常に親近感を持ったのは、それだけ才能と知識に恵まれているのに、何故か覇気がないというか、物静かなので、当時映像の現場ではみんな凄い覇気があるなーと思っていたので、そこは凄く親近感を覚えたんですよね。
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