サイコパス。

前に見たアニメの話でも。
PSYCHOPATHというアニメは犯罪者の犯罪係数を数値化して測ることのできるようになった未来を舞台にした犯罪ドラマである。
いわゆる、パトレイバーや攻殻機動隊などの押井フォロワー作品と言っていいと思う。
脚本としては、展開などのうまさもそれなりにあるものの、一番の醍醐味はやはり哲学的なセリフの応酬だ。

この作品のテーマはズバリ「心とはなにか?」。
それを様々な視点からディスカッションしていく。
ひとりは、社会の中に埋もれ己を見失ったもの。
ひとりは、実社会と決別しネットの中で地位を確立したもの。
ひとりは、毎日を何も考えずに過ごし、幸せを願うもの。
ひとりは、社会正義を信じその正義の為に行動し自己と統一化していくもの。
ひとりは、個人の自由意志を尊重し社会秩序を撹乱するもの。
作者の様々な角度から世界を見ている人生観というか世界観に驚く。
僕は、このアニメのお気に入りのセリフのひとつは最大の悪役である槇島の放ったこの言葉だ。

人は自らの意思に基づいて行動した時にのみ価値を持つと思っている。


このセリフはあらゆる場面を思い起こす。
例えば、嫌煙家の人のタバコを嫌う理由。やたらと「子供の健康」とか「みんなが嫌がる」と他人に言葉を任せる。本当は嫌いなのはあなたでしょう?
よく、会議でこんなセリフを聞きました。「私はいいと思ったんですけど上の者が、、、、」と。ホントにいいと思ったなら何故反対しなかったの?とか思ったりしてはなりませんよ。だって、その言葉の裏には反対の意思はあるけど言葉にセリフは持てないよって意味なのですから。

意思に基づいた行動。
それがどれほど難しいか、わかっている。

日常と視界

映画と服とインテリアと...あと映画も好きだよ。

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